前回の灼熱車内放置テストは全滅…
ただ、5個テストしましたが全て同じコーティング(UVウレタン+専用薄め液)でした。
今回はコーティングが違うものでテストします。
こいつらは、作ってみたもののイマイチ気分が乗らずに放置されていたやつらです。
今回、生贄になってもらいます。
UVレジン+シンナー+セルロース
UVウレタン+専用薄め液+セルロース
UVウレタン(原液のみ)
コーティング無し
の4パターンで行います。
状況は前回と同じで、リアウインドウ直下(直射日光下)でケースに密閉された状態で1日放置します。
それでは早速テスト結果です。
最高気温は前回のテストより高い状態です。
まずは、
UVレジン+シンナー+セルロース
です。
この組み合わせは、UVウレタンを使用する前に私が使っていたコーティング方法です。
なので過去に車内放置テストは行っています。
しかし、リアウインドウ直下で直射日光を当てるというのは同じなのですが、ケースには入れていませんでした。
なので今回はケースに入れて密閉してのテストに参加してもらいました。
その結果・・
上のルアーはシワも発生せずに何も問題ありませんでした。
これも溶剤を混ぜているので心配でしたが大丈夫みたいですね。
ところが、下のルアーの方はシワは発生しなかったものの塗装が少し浮き上がってしまっています。
多分これはコーティングが原因ではなくて塗装の下地が不十分だったせいだと思います。
恐らく巣穴が残っていて、そこの空気が膨張して塗装を浮き上がらせたのかな?
元々、耐熱性をあげるためにUVレジンにセルロースを混ぜるという方法を考えたのですが、今回のテストでも一応合格かな?
次はコーティング無しのものです。
前回は全てコーテイングしたものでテストしましたが、コーティングしていないものでもシワが発生するのかどうかの確認です。
見た感じどこにも異常はありません。
全く問題なさそうです。
これで前回のシワの発生はコーティングが原因の可能性が高いです。
つぎは、UVレウレタン+専用薄め液+セルロースです。
これはUVレジンにセルロースを混ぜると耐熱性があがったので試してみようと思いました。
ちょっと分量の配分が分からなかったので少し薄めのコーティングになっていますが取り敢えずテストしてみます。
結果は・・・
どこにもシワの発生はありませんでした。
前回のテストはUVウレタン+専用薄め液でコーティングしたものでダメだったので、これは期待していませんでした。
ですが、UVレジンと同じようにセルロースを混ぜると耐熱性が上がったようです。
ただ、セルロースを混ぜているので耐溶剤性は落ちているかもしれませんね。
しかし、どちらも耐熱性が上がったというよりもセルロースをつなぎとして入れる事で収縮率が変化してシワが出なくなったという方が正しいのかもしれませんね。
最後にUVウレタン原液のみです。
これも、どこにも問題は見当たりませんでした。
専用薄め液を混ぜたものだとシワが発生したので、やはり溶剤が下地のラッカーを溶かした事がシワの原因かもしれません。
ただ、UVレジン+セルロースもUVウレタン+セルロースも溶剤は使っています。
でもシワは発生しませんでした。
やはりセルロースの成分が効果を発揮しているのかな?
その辺はよく分かりません。
UVウレタン原液のみでコーティングするのが一番良さそうですが、Crazy-HiHiのコーティングは吹き付けで行いたいので出来れば原液でない方が使いやすい。
一応はエアブラシでも吹き付けは出来ますが、ブピブピと放出されるんですよねー。
ちょっと使いにくいです…
UVレジン+セルロースは熱と別に少し気になるところがあるので、UVウレタン+セルーロースにするかな?
でもウレタンとセルロースとか相性最悪のような気もするし、もう少しこの方法で試してみてから最終判断を下そうと思います。
でも、しばらく天気があまり良くないみたいなのでテストは出来そうにないかな…
コメント
ご回答ありがとうございます。
なるほど、そういう理由があったんですね。
トップコートは本当に鬼門ですね。
UVウレタンを薄めすぎると硬化不良起こすのも下地のラッカー溶かしてしまうんでしょうね。
販売元に聞いて見ると本来薄めた方が早く硬化するので固まらない理由が不明で、考えられる可能性がラッカーとの相性と思われるとの事でした。
日々研究してますがなかなか完璧な方法が見つかりません(*_*)
本当にトップコートは鬼門ですね。
私の場合、失敗の半分以上はトップコートと言ってもいいくらいです(>_<) UVウレタンはやはり薄め液が多いと硬化不良起こすのですね… 私も初めて使用した時に1:1で薄めるとベタベタした硬化不良になりました。 しかし、本来は薄めた方が硬化が早いとは知りませんでした。 有益な情報ありがとうございます(^^) もう、UVウレタン+セルロースの事は忘れていましたが、サイズさんのコメントで思い出しました。 また、チャレンジしてみようかな。 ひょっとすると最強のコーティングになる可能性も無きにしも非ず?
いつも感心しながら見させて頂いてます。
UVレジン+セルロースの気になる点、UVウレタン+セルロースのその後どうなったか宜しければ教えて頂ければ嬉しいです。
私もUVウレタン使ってますがラッカーとの相性的な物だと思いますが薄め液が悪さをしているのか色々と苦戦しております。
サイズさん
コメントありがとうございます。
UVレジン+セルロースの気になる点は、硬化時のクラック発生と完成後の硬度ですね。
少し柔らかく感じます。
もちろん手で触って柔らかいのではなくて、刃物などを使った時に感じる硬さがウレタンやセルロースよりも柔らかく感じます。
UVウレタン+セルロースは、実はその後使用していません。
この実験は、熱によるシワの発生に絞った実験だったのですが、ひょっとすると違う問題を抱えている可能性もあります。
ですので、リスクを冒さなくても、
「UVウレタンの原液でも大丈夫だったのならこっちでいいのでは?」
と思ってUVウレタン原液のみのコーティングをおこなっています。
商品説明に溶剤は含んでいませんと記載されていたので、下地のラッカーが完全乾燥していれば問題は発生しにくいのかなという判断です。
ただこれは、あくまでも商品説明を信用しての使用です。
コーティングは難しいですね…
最終工程だけに失敗すると精神的ダメージが大きいですからね。