先日購入した口径0.8mmのハンドピース(イリイ TR152ABK)でのコーティングテストをしました。
いきなり本番はちょっと怖いので旧タイプのCrazy-HiHiでテストします。
まずは
口径 0.8mm
エア圧 0.2MPa
全開で吹き付け
でテストしてみます。
コーティング液はUVウレタン(原液)です。
写真を撮り忘れていたのでいきなり結果画像です。
ぱっと見きれいにコーティング出来ています。
ですが、吹き付け直後は細かな気泡が沢山あってルアーが真っ白になる部分もありました。
クリアの缶スプレーを一度に吹き付けすぎた状態に似ています。
流石にこのまま硬化は出来ません。
ラッカーと違ってUVウレタンは紫外線をあてないと硬化しないので、取り敢えず丸一日放置してから硬化させました。
なんとかきれいに出来たかなと思ったのですが、よく見るとUVウレタンが溜まりやすい場所に気泡が残っています。
全くダメです!!
このままでは使えませんね。
それと口径0.8mmで0.2MPaで全開で吹き付けるとUVウレタンが一気に減っていきますね。
無駄に飛んでいる部分もあるのが勿体なかったのでハンドピースを近づけすぎていたのも気泡の原因かもしれません。
そこで次のテストはハンドピースを少し離してから吹き付けてみます。
さらに一度に吹き付けずに1回吹いたら数十秒くらい間を開けて次を吹くを繰り返してやってみます。
テストは塗装の練習に使ったスプーンでやっています。
最初のテストに比べて大分マシになりましたが、それでも上の方にポツポツした部分が発生していますね。
これはまだ硬化させていない状態なので暫く置いておけば消えるかもしれません。
なんか納得いかないので、次はエア圧を逆に弱くしてテストしてみます。
エア圧を最弱から徐々に高くしていって、UVウレタンがギリギリ吹きだすところにエア圧を調整して吹き付けてみました。
結果はエア圧弱めで吹いた方がきれいに出来ました。
スプーンでのテストはまだ硬化させていない状態ですので、しばらく放置してエア圧高めと低めに違いがあるか見てみたいと思います。
・・・
暫らく放置(2時間位)してみた結果
エア圧高めで遠くから何回も繰り返して吹き付けた方は、ルアーでテストした時のような細かい気泡がコーテイングの内部に残ることは無かったです。
ですが、いままでコーティングしていた時に発生していたような気泡が抜けて発生したような小さな穴が表面にありました。
エア圧低めで吹き付けた方は、特に問題があるようには見えませんでした。
きれいにコーティング出来ていると思います。
テストに使ったのがスプーンという面積の狭いものなので、実際にルアーに吹き付けてみると問題が発生する可能性もありますが今回のテストでは、エア圧は出来るだけ低い方がきれいに出来るという結果になりました。
いままでは、口径0.5mmのハンドピースを使用していましたが0.5mmだとエア圧が低いとUVウレタンの出が悪いし高くすると小さな穴が表面に発生していました。
おそらくエア圧を高くすると吹き付ける粒子が細かくなるので、表面に付着した時に空気をかみやすくなるのかもしれません。
普通の塗装だと薄めて使うので細かい粒子の方がきれいに仕上がるのかもしれませんが、粘度が高い場合はエア圧は低い方がいいのかな?
口径0.8mmだとエア圧が低くても吹き付ける事が出来ます。
ノズルの穴が大きいので低い圧でも押し出せるのでしょうね。
当然、粒子は粗くなりますがそれが良いのかもしれません。
今度はルアーで試してみたいと思います。
今回買ったハンドピースですが、コーテイング用としては使い勝手も良くて満足です。
トリガータイプ(ガンタイプ?)も初めて使ってみましたが悪くないですね。
思ってたイメージより使いやすかったです。
下地塗装や、ひょっとしたらいずれ手を出すかもしれないラメ用にもう1本買ってもいいかな。
コメント
毎回、とても参考になります。
「口径0.8mm+できるだけ低圧」がいいのですね。
まさかその条件が良いとは驚きです。
口径の大きいハンドピースが気になってきました。
今後も楽しみにしています。
産業道路さん
こんにちは(^^)
まだ1回テストしただけなので、この条件が良いのかどうか…
たまたま上手く行っただけのような気もしています。
時間があれば今日にでもルアーでやってみようと思っています(^^)