前回のテストの後に・・・
「やっぱり、もう少し強く引っ張ってみようかなー」
と思ってやってみたところ・・・
アイがすっぽ抜けました…
この時テストしたアイの形状は、ただ捻りを入れただけのストレート形状でした。
最終的には抜けるだろうなとは思っていましたがやはり抜けてしまいましたね。
抜けた時の力は45kg前後位です。
40kgの時は問題なかったですが5kgアップで一気に限界が来ましたね。
しかし、この事態は想定していた事なので次のテストのサンプルは作っておいたのですよ。
これは、捻りを加えた後に先端をＵ字形状に曲げています。
これで簡単にすっぽ抜けることは無いと思います。
ストレートタイプも40kgまでは耐えたので簡単に抜けたわけではないんですけどね。
これもストレートタイプと同じ45kgの力で引っ張ってみます。
引っ張った感触は特に問題なさそうだったのですが、アイの横（赤丸部分）に僅かに隙間が発生しました。
まだ、全然抜ける気配はないのですが、45kgではアイが僅かに動いてしまいました。
しかし、ストレートタイプよりはあきらかに強度は上がっています。
アイの動きについてはABSに比べてレジンキャストは柔らかいので、この辺はもう樹脂の強度次第になってしまいます。
レジンキャストを使うなら、ここら辺が限界かもしれません。
レジンキャストにタルクやタンカルを混ぜ込んで強度を上げる方法もあるのですが、これらを混ぜると重量がかなりアップしてしまい、今度は浮力の問題が出てきてしまいます。
真鍮プレートにも少し変形が見られました。
これは、穴径を小さくすれば簡単に強度は上がるのですが、スプリットリングを取り付ける時にかなり付け難くなってしまうので今のところ変更の予定はありません。
そもそもとして、どんな負荷にも耐えられるルアーは作る事が出来ないのでどこかで限界を決めないといつまでも完成しない。
取り敢えず、基準がないと判断するのが難しいので市販品はどこまで耐えられるのか？
のテストもやってみました。
そばにあったポンパドールに犠牲になってもらいます。
テストはCrazy-HiHiと同じ方法です。
同じ45kgで試してみたところ、ABSだけあって引っ張った感触は固いなーといった感じを受けます。
そっか、市販品は45kg位ではびくともしないのか。
と思ったのですが、アイを指で掴んで動かしてみると前後方向に少しガタが発生していました。
程度の度合いは違いましたが同じ条件で市販品もダメージはあるのが分かりました。
もう使えないというほどではないのですがノーダメージでは無かったですね。
確かにCrazy-HiHiより市販品の方が強いのは確かですが、Crazy-HiHiもそこまで弱すぎるというほどでもないかなと思います。
いま使っているステンレス線を硬質に変更すれば、アイの変形も小さくできるとは思います。
まだ、変更したことによる重さの違いとアクションの違いなど確認しなくてはいけないこともあるので、これに決定とは言えないですが少し目途が立った気がします。
なので、暫らくこの方向性で進めていくつもりです。
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