事故の精神的ダメージを引きずりながらも、Crazy-HiHiの強度アップ版の開発に取り掛かります。
他に色々とやろうしていたことがありましたが、今はそれどころではありません。
最優先は強度アップ!!
で、まずはアイの強度を上げる方法を考えます。
まず、いまのアイのようにヒートンのように開く部分があるタイプで考えると、単純に線形を太くするしかありません。
試しに、1.4mm(いままでは1.0mm)の線でアイを作ってみました。
アイを作っただけですが、確かに加工している時の感じでは強くなったとは思います。
思いますが・・・
「じゃあ、もう大きな魚が暴れても大丈夫やね!」
と、言われれば…
「たぶん大丈夫」
としか言えない気がする。
もう一段階太くしたとしても多分としか言えない。
そもそも、これ以上太くすると手加工するのが難しい・・・
暫らく考えてみましたが、やはりこのタイプのアイ形状を選択している限りこの【たぶん大丈夫】という答えしか出せないような気がします。
市販のヒートンのようにねじ込むタイプは、レジンキャスト(ルアーの素材)と相性が悪い。
少しでもねじ込み過ぎると直ぐにネジ山がダメになってしまいます。
なら、絶対に開かないと言うには結局はアイが開かない形状のアイにするしかありません。
となると、プレートを後付けするためにはスプリットリングしかありません。
これは、もちろん開発初期にも考えていたのですが、パーツが増える事とルアーの動きがプレートに伝わりにくくなるという事でボツにしていた案です。
でも、現状ではこの方法が1番不安要素が少ないかと思います。
アイが開くことは構造的にないので、強度はルアーとアイの接続強度という事になります。
【スプリットリングも伸びるよ】
という事は分かっていますが、それを言ってしまえばフックも使えなくなってしまいます。
そこは、使用する人によって自分が信頼できるスプリットリングに交換も可能です。
それでは、試作で1号を作ってみたのでテストを行います。
アイ:ステンレス線1mm
スプリットリング:XESTA(ゼスタ)#3 50lb
スプリットリングはルアーの大きさ対しての適正サイズとしては、この位だと思います。
スプリットリングの性能評価は人によって違うと思いますが、耐力50lbのスプリットリングによるテストだと思ってください。
こんなものを作ってテストしてみたいと思います。
ステンレス線と真鍮プレート固定します。
その反対側を板に固定します。
それを、背筋測定のように引っ張ってルアーとアイに破損がないかを試していきたいと思います。
1回目、恐る恐る、ぐっと力を入れてみます。特になにも起きません。
2回目、もう少し力を込めてみます。まだ特に何も起きません。
3回目、じれったくなり一気に力を込めてみます・・・
ボンッ!!
と、嫌な音が発生!!
(あっ!壊れた!!)
と思いルアーをチェックします。
スプリットリングが伸びていました。
ルアーが壊れたと思ってビックリしましたが、スプリットリングが伸びて外れた時の音だったようです。
ルアーの方は大丈夫かチェックしてみると、ルアー本体もアイも特に異常は見当たりません。
曲がってしまったとか、がたつきが出たとかもなくテスト前と変わりありません。
真鍮プレートの方もチェックしてみます。
こちらも破断も変形もなく元のままですね。
穴の周りの傷はスプリットリングを取り付ける際に付いたもので、このテストによるものではありません。
次はリア側のテストです。
方法は同じ背筋測定です。
こちらもスプリットリングは、どこかに飛んで行ってしまいましたがアイ、ルアー、プレートどれもノーダメージの様です。
今回のテストで耐力50lbのスプリットリングの使用では、アイ、ルアー、プレート全てノーダメージでした。
といっても数値的にわからないと何とも言えないなー
スプリットリングは場所によって強度も違うし…
という訳で、こんなものを注文してみました。
重さを量るやつですが、50kgまで量れるようなのでこいつで引っ張って大丈夫ならOK!
という事にします。
何キロ以上をOKにするかは、いまから検討します。
犠牲になったスプリットリングです。
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