最近、バルサを削って試作品を作っていました。
軽くて切削性も良くとても使いやすい素材なのですが、下地コーティングの目止めと木目の凹凸が消えるまでのコーティングが面倒です。
そこで、
「木材に変わる素材はないかなー」
と考えること数分・・・
ちょっと思いついたことがあるので試してみる事にします。
なにを思いついたかというと、レジンキャストとガラスバルーンを使ってハンドメイドルアーの新しい素材が作れないか?
・・・です。
発泡ウレタンでいいんじゃないの?
と思われたと思いますが、今回は削って作る為の素材を作るので却下です。
発泡ウレタンは削ってしまうと、スキン層が無くなって中のスポンジ状の部分が剥き出しになってしまいます。
これならバルサで作るのと大して変わりません。
今回は、木材のデメリットをなくした素材の製作です。
木材のデメリットで思い浮かぶのは・・・
水を吸ってしまう。
木目を消す(下地コーティングの回数)
天然素材なので比重にバラつきがある。
良質な材料の入手が大変。
思い浮かぶのはこのくらいかな。
今回の実験が上手くいけば、これらの問題は解消できるかも?
まあ、そう上手くいかないとは思っていますけどね(笑)
まずは、バルサの比重を実際に計測してみます。
1cm角にカットしたものを測って見ると0.15gです。
さすが軽さの王様ですね!
分かっていましたが、この段階でもうバルサ並みの比重の材料の製作は無理です!
ガラスバルーンの比重が0.2
レジンキャストの比重が約1.1~1.2
これを使って作ったところでバルサを超えるのは無理ですね。
試しにレジンキャストのみで計測してみます。
1.09g
大体、調べたとおりの比重ですね。
まだ水には浮きません。
ちなみに、これはわざわざ1cm角になるシリコン型を作って実験しています…
さて、これからこいつをどこまで軽くしていけるかですね。
では、ガラスバルーンも混ぜて実験していきます。
レジンキャストとガラスバルーンを 1 : 1 : 0.1(主剤:硬化剤:ガラスバルーン)
で混ぜています。
0.77g
0.32g減りました。
一応、水には浮きますがルアーに使うにはまだまだ重いですね。
次は、
1 : 1 : 0.2(主剤:硬化剤:ガラスバルーン)
0.68g
うーん、今度はそれほど減らなかった。
約0.1g減
まだまだ、ルアー向きの比重ではないかな…
ここで、もう面倒くさくなってきたので一気にガラスバルーンを増やしてみる。
1 : 1 : 0.7(主剤:硬化剤:ガラスバルーン)
混ぜるとこんな状態に!
ボッテボテです。
もう型に流し込むことは出来ずに詰め込む感じで型取りしました。
0.41g
おっ!!
なんとか実用的な比重になったんでないかい?
バルサ以外で、よくハンドメイドルアーで使われる木材くらいの比重にはなったんではないでしょうか。
でも、混ぜた時の状態がボテボテで使いにくいな…
ガラスバルーンをもう少し減らして、比重を0.5くらいまでにすれば使いやすくなるかな?
今回は、途中で面倒くさくなってしまって一気にガラスバルーンを増やしてしまったので、実験のデータとしては中途半端な物になってしまいました。
今度、途中のデータも取ることにします。
本日はここまで。
お疲れさまでした・・・
コメント
相変わらず面白い事やられていますね〜^ ^
安定した比重で切削できる材料は魅力的ですね!
続報を楽しみに待ちます!
またしても変な事始めてしまいました(^_^;)
実は、天然の木材に代わる素材は既にケミカルウッドなどがあります。
ですが、やはり市販の材料だと大きさや比重が決まっているので自分で好きなサイズや比重で作れれば便利かもと思ってチャレンジしてみました。
探求などと大袈裟に書いてしまいましたが、完全に遊び気分の実験なので続報はないかもしれないです…