先週、コーティングしたルアーにクラックが発生しました。
今回で2回目のクラック発生です。
せっかく塗装したルアーが、クラックで台無しになってしまうのは悔しすぎるので真剣に考えてみることにしました。
まず、私は数年ずっとこのコーティング方法で行なってきました。
ですが、クラックが発生し出したのは最近になってからのことだという事です。
最近になって変更したことはUVレジンとセルロースセメントの種類を変えました。
ということは、このどちらか?
もしくは両方?
の可能性が高い!
セルロースはずっとナガシマを使用していましたが、最近ギジェットに変更しています。
しかし、1回目のクラックはナガシマで2回目はギジェットで両方で発生しています。
という事はセルロースのメーカーを変更したのは関係なさそうです。
次にUVレジンです。
今までずっと使っていたのはKIYOHARAのUVランプ用のレジンです。
これは使った回数がダントツで多いのに1回も発生していません
クラックが発生したレジンは、
パジコ:星の雫
KIYOHARA:LED&UVクラフトレジン液
両方共LED対応タイプです。
この段階でLED対応のUVレジンが悪さをしている可能性大です。
しかしです。
このレジンを使って幾つかコーティングしていますが、クラックが発生するものとしないものがあります。
発生したルアーはCrazy-HiHiだけです。
レジンだけが原因だったら他のルアーで発生してもおかしくありません。
そこでなぜCrazy-HiHiにだけ発生したのかも考えてみます。
塗装に使っている塗料は同じ。
違うのは、当たり前ですが形状と大きさ。
そこで、まじまじとクラックが発生したルアーを眺めてみます。
クラックが片面に集中している。
そこで「はっ!」
と気付く。
これはもしかして、最初にライトを当てた面と反対の方向にクラックが発生するのか?
ということは、ライトの当たり具合によって生じる収縮率の違いで起きている?
(レジンは硬化時に収縮します)
Crazy-HiHiの場合
こんな感じです。
ライトが直接当たった面の反対側に集中しています。
側面に発生しているクラックも下の方に集中して下面のクラックと繋がっています。
直接当たる面には一つもないです。
しかも形状(断面)が四角に近いので、直接当たる面と反対側のでは光量に結構な違いがあるはずです。
さらに四角という形状は角という弱い部分があります。
1番大きな(長い)クラックは、この角の部分に発生しています。
ルアーの大きさも面積が増えるほど収縮の影響が大きいはずです。
ミノーの場合
こんな感じでライトが直接当たる面が少ないです。
さらに、全体的に丸い形状なので光の回り込みも考えるとCrazy-HiHiよりか収縮にばらつきが起きにくいのでは?
面積も小さいので収縮の影響も小さい。
では何故、LEDタイプで無いレジンでは発生しなかったのか?
これは完全に憶測ですが、ランプタイプとLEDタイプでは収縮率が違うのではないか?
という事です。
LEDタイプの方が収縮率が大きいのではないかと思っています。
こんな感じで、硬化速度の違いで片側に引っ張られているのではないかと思っています。
ランプタイプは収縮率が低くて、この影響が小さかったのかもしれません。
しかし、Crazy-HiHiを同じレジンでコーティングしてもクラックが発生していないものもあります。
これは、4面を回転させる(私は向きを変えて4面にライトを当てるようにしています)時間の間隔が早いと、片側だけに強く引っ張られることが抑えられるのではないかと思っています。
いまのところ思いつくのは、こんなところです。
これを防ぐには、元のランプタイプのレジンに戻すか、ライトを増やして4方向から同時に硬化させるかですね。
ライトを増やすのは出費も痛いので、取り敢えずはランプタイプのレジンに戻します。
今回の推察では、レジンのせいにしていますが本来の使い方と違う使い方(セルロースを混ぜる)で使用しているので、もっと複合的な要因があるのかもしれません。
UVレジンとセルロースの混合比の問題かもしれないし、溶剤の影響かもしれません。
長々と書きましたが完全にただの憶測です。
取り敢えずはレジンを元に戻して使ってみてクラックが発生するかどうかの様子見です。
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