去年の話だが、このバイブレーションは1時間に8バイト5フィッシュを叩き出した思い入れのあるお気に入りのルアーだった。
「だった」と過去形なのは、春だけ使って後はお蔵入りさせてしまったからだ…
使えば、2、3匹は釣れていたのだが、ルアーを作っている身としてはどうしても納得してはいけない代物だった。
これを開発したのは、
バイブレーションは釣れる、メタルバイブも釣れる、合わせればもっと釣れる。
といった単純な発想から思いつきで作ってみたのだが本当に釣れた(笑)
まあ、運が良かっただけってのもあるだろうが、自信作だった。
…
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動きを、はっきりと確認するまでは…
私の釣りは夜がメインです。
普段は、スイムテストを行うときは明るい時にするのだが、この時はバイブレーションだしプルプル感じればきちんとアクションしているだろうと思って確認せずに、そのまま夜に使い続けていました。
しばらくして、朝釣りに行くことがあり、このバイブレーションを使って初めて動きを確認して驚きました。
なんと!
水平姿勢でバイブレーションしていたのです!!
ゆっくり巻けば通常の姿勢でバイブレーションするのですが、一定のスピードを超えると水平バイブレーションに変わります。
私が、夜に使っていたスピードでは間違いなく水平バイブレーションです。
それを見た瞬間、私の中であんなに気に入っていて釣果もでていたルアーが、一気に駄作ルアーに格下げになりました(泣)
すぐにタックルボックスにしまい、使わずじまいになった可哀そうなルアーです。
不思議なものですね。
魚を釣る為の道具であるルアー。
実績もしっかりある。
なのに使う気が起きない…
小さなプライドが許さない…
部屋をかたずけていたら、こいつが出てきたので懐かしさもあり、妙な感傷に浸っていました。
そこで、ほったらかしにしていたこのバイブレーションを改良することにしました。
まあ、原因は大体わかっています。
というか、作る時からの懸念材料であったウエイトを設置するスペース不足によるバランスの悪さです。
「下手したらクルクル回転するかもしれないな」
とは思っていたのですが、きちんとプルプル振動していたので勘違いしていました。
それならばと、ウエイトを設置するスペースが確保できるデザインに変更。
それが、こいつです。
2代目【あばずれ】です。
あっ!
あばずれというのは、初代が小さいのから大きいのまで満遍なく釣れたので老若男女問わず、たぶらかすということで命名していました。
頭とお腹側にウエイトスペースを確保しつつ、真鍮プレートも初代から引き継ぎ装着。
これで、まともに動くと思うけど、どうかな…
デザインも、ちょっと良くなったと思うけど。
まあ、作って見ないと分からないので、早いとこ型作り始めないとね。
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