発泡ウレタンを2層構造にして少しだけ強度アップ

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発泡ウレタンの強度についてですが、ハンドメイドルアーで魚を釣ることに関しての強度は十分あると思います。
対象魚にもよると思いますが、淡水魚に関しては全く不足はないです。(多分…)
極端に発泡率を上げて浮力を稼いだりしない限りは、魚との引っ張り合いで破損することは無いと思います。
ルアーが壊れる前にラインが切れます。
ただ、これは魚を掛けてからの引っ張り合いでの話です。

ルアーの表面の強度(硬度)は弱いです。
指で押す分には大丈夫ですが、爪などで強く押すと凹んでしまいます。

そこで、表面の強度 (硬度) を少しだけアップさせる方法を紹介します。

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2層構造にする

どういう事かというと、発泡ウレタンの表面の強度が弱いのは表面のスキン層が薄い為です。
発泡ウレタンで型取りすると表面はつるんとして綺麗な状態ですね。
これがスキン層で密度の濃い部分です。
このスキン層の厚みは、おそらく0.1mmあるかないかくらいです。

画像では分かりにくいですが表面にわずかに密度の濃い層があります。
これがスキン層です。

この層の先は、発泡ウレタンが発泡して出来たスポンジ状の密度が薄い場所になります。
(スポンジ状といっても柔らかい訳ではない)
強度を上げるには、スキン層を厚くすれば強度は上がります。

しかし、普通に発泡ウレタンを流し込んでもスキン層は厚くならないので、一工夫しましょう。
どうするかというと発泡ウレタンとスキン層になる部分を別々に作ります。

こんな感じですね。
発泡ウレタンを発泡しない素材で包み込んでしまいます。

こうすることでスキン層になる部分を固い材質で作る事が出来ます。
これのメリットは他にもあって、余分な部分をカットしたりペーパー掛けをしたりするとスポンジ状の部分が露出しますよね。

ここを綺麗に仕上げようとすると、パテを塗って段差をなくす為にさらにペーパー掛けをすることになります。

しかしパテの部分だけにペーパーを掛ける事は出来ないので、どうしてもその周囲にもペーパーを掛けることになります。
すると、パテの周りにまたスポンジ状の部分が露出する場合があります。
今回のやり方で2層構造にすることで、この作業を失くすことができます。

私の場合は主にこれが理由でこの方法を採用しています。

レジンキャストの厚みを増やせば、その分強度は上がりますが浮力が落ちますので中にある発泡ウレタンの倍率を通常より高くする必要があります。


作り方

この方法は、シリコン型を2つ作る必要があります。
1つは内部の発泡ウレタン用の型、もう1つは外側のレジンキャスト用の型をそれぞれ用意します。

先に発泡ウレタン用の型で内部を作ります。

この時にラインアイやフックアイも取り付けて下さい。
これを一緒に付けていないと、レジンキャスト用の型にセットできなくなってしまいます。


後は、いつも通りに発泡ウレタンを流し込みます。



余分な部分をカットしたら内部は完成です。

気持に余裕のある方は、ここでもうひと手間加えると完璧です。
何をするかというと、切り口は発泡ウレタンのスポンジ状の部分が露出しています。
この部分は次の工程でレジンキャストを流し込んだ時に気泡が付きやすいです。
ですので、このスポンジ状の部分にUVレジンを薄く塗って固めてしまいます。
こうすると、ザラザラした部分がなくなり気泡が残りにくくなります。
時間に余裕のある方は、セルロースセメントなどに何度かドブ漬けでも構いません。

次にレジンキャスト用の型に今作った内部(発泡ウレタン)をセットします。

この時に内部(発泡ウレタン)にラインアイフックアイが付いていないとレジンキャスト用の型の中心にセット出来なくなります(中で浮かせることが出来ない)。


後は、レジンキャストを流し込むだけです。
注意点はレジンキャストは発泡しないので中の空気を押し出してくれません。
中に空気が残っているとまずいので、湯口にあまり隙間の無いものを突っ込んで中に残っている空気を押し出します。



固まったら型から取り出して完成です。

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メリットとデメリット

この方法にもやはりメリットとデメリットがあります。

メリット

  • ルアーの強度が上がります。
  • スキン層に相当する部分が厚くなるので、ペーパー掛けでスポンジ状の部分が露出しないのでパテ埋め作業が減る。(私は強度アップより、こちらの理由で採用しています。)


デメリット

  • シリコン型が2ついるのでコストがかかる。
  • レジンキャストの部分に多少ヒケ(収縮)が発生する。
  • 型に流し込む作業が2倍になる。
  • 小さいルアーや厚みが薄いルアーでは難しい。


ヒケはレジンキャストの量(体積)が増えるほど大きくなります。

デメリットの方が多いように見えますが、実際はメリットの方を凄く感じます(私の場合はです)
パテ埋め作業が嫌いな方は1度試してみてください。

レジンキャストでは重くなりすぎる場合の対処法

レジンキャストは発泡しないので浮力はありません。
ですので外側をレジンキャストで覆ってしまうと重くなって使えない場合もあるかと思います。
その場合は、レジンキャストにガラスバルーン(フィラー)を加えてあげると軽くすることが出来ます。
その分、表面の強度は少し落ちてしまいます。
ガラスバルーンが加わることでレジンキャストの量が少し減るのでヒケを軽減する効果もあります。

私は、フローティング系にはガラスバルーンを入れてシンキング系ではレジンキャストのみの場合が多いです。
皆さんも1度試してみてください。

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